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男性と別れた後、再び24番のバスに乗り、レスタースクエアで下車。午後4時過ぎなのにもう真っ暗。でもイルミネーションに彩られた街は華やかだ。ピカデリーサーカスまで歩いてジャパンセンターで薄切りの牛肉を購入。日本の食品を色々売っているが、日本の2〜3倍はするのは仕方ない。
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その後またバスに乗り、セントポール大聖堂まで行く。ロンドンの街はバスの2階一番前の席に座ると色々見えて、本当に楽しい。ミレムアムブリッジから見るタワーブリッジの夜景はいかにもロンドンらしくて美しかった。
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ミレミアムマイルと呼ばれるテムズ川沿いを歩いて、地下鉄、電車と乗り継ぎ、無事に帰った。いい1日だった。
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# by Mayflower33 | 2015-12-31 14:31 | イギリス
男性の信じられない申し出を有り難く頂戴し、美しい眺望の見られる部屋を後にした。階段や外で出会った知り合いの人たちにも紹介してくれる。ついさっきまで全く知らない人たちに「メリークリスマス」と言って別れる。
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男性は「ニッサンの車だよ」と言って乗せてくれ、まずParliament Hillというロンドン市街が見渡せる有名な丘に連れて行ってくれた。車を降りた所には「動物農場」や「1948年」を書いたジョージオーエルの家もあった。右の一番手前の家の部屋に住んでいたそうだ。
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「可愛がっていた犬を良く散歩に連れてきていた」と言うヒルには、雨あがり後、人々が出てきていた。ロンドンの街並みが遠くに見渡せ、夕方の日差しを浴びたヒルは本当に美しかった。「花々が咲き乱れる春はもっと美しい」と言っていたが、本当にそうだろう。見てみたい。
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その後、有名な絵が無料で見られるというケンウッドハウスに連れて行ってくれたが、閉まっていた。広大なハムステッドヒースを一周しながら、あれこれ説明してくれ、車はバス停のある駅前まで来た。
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「なんてお礼を言っていいか分かりません。有難うございました。最高のクリスマスプレゼントでした」とお礼を言い、名刺を交換して別れた。「メールアドレスを教えて」と言う私に、男性はポケットから古い何世代も前の携帯を取り出し、「これしか使っていないんだ」と笑った。素敵な人だった。
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そしてまた24番のバスに乗って街の中心まで戻った。雨は完全に上がっていた。
# by Mayflower33 | 2015-12-30 17:49
ホームレスのお姉さんと別れ、ハムステッドまで行こうと歩いていると、赤い実の付いた枝とバラの花束を抱えた白髪のお洒落な男性と目が合った。リチャードギアのような雰囲気を持った人だ。バラがあまりにも綺麗だったので思わず、「美しいバラですね」と言ったところから、話が始まった。(この写真は削除しました)
男性は車でどこかに行こうとしているところだったが、「自分はあそこに住んでいる。部屋からハムステッドヒースが見渡せるから、もし時間があれば見ていかないか」と言い、すぐ前の瀟洒なマンションを指差した。
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(階段室も本当にお洒落)
全く悪い人には見えなかったし、あんな豪華なマンションの部屋から美しい雨あがりの景色が見られるなんてチャンスはあり得ない。「いいんですか?どこかに行くんじゃないんですか?」と聞くと、「いいんだ。君に是非見せたい」と言ってくれる。
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そういうマンションは幾つかの部屋に分かれ、何人かが所有しているそうだ。美しい階段を上り、部屋に入ると、窓からは180度のワイドビューの景色が広がっていた。ロンドンの超高級住宅地、ハムステッドヒースでもこんな景色が見られる部屋は少ないだろう。こんな景色を毎日眺めながら生活できるお金持ちもいるんだと、改めて感心した。
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「自分はオーストラリアの小さな炭鉱町で生まれ、25の時に修行にイギリスに来て以来、ずっとヘアドレッサーをやっていた。お店も持ち、日本人の顧客もいた。今はもう引退し1人暮らしをしている。日本に行ったこともあるし、日蓮宗に興味を持っていた。」と自己紹介してくれる。また「あそこの浮世絵のうち、2点は本物だ」と、信じられないことも言う
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また「自分はゲイだ」と、パートナーだった男性との写真も見せてくれる。「こんな部屋は一体いくらするんですか?」と率直に聞くと、「50万ポンドで買ったが、今は何倍もしているだろう」と言う。つまり何億円ということらしい。ハムステッドヒースの中でもとびきりの一等地、しかもこの見事な眺望。当然だろう。そして窓から見える豪邸や、美しい景色をあれこれ説明してくれる。

私に突然訪れた幸運をなおも信じられないでいると、「時間があれば、この後車で周辺を案内してあげるよ」とまで言ってくれる。私と同い年だった男性の言葉にまたまた驚いていると、「さっき君がホームレスの女性から雑誌を買っているのを見た。優しい人だと思った。」とまたも信じられないことを言う。

「明日はクリスマスじゃないか。ホームレスには温かい食事が振舞われるんだ。君とこうして出会えたのもお恵みだと思う。」とまで言ってくれる。こんなことってあるんだろうか?
# by Mayflower33 | 2015-12-30 16:06
外に出るとラッキーなことに雨が上がっていた。ミュージアムは閉まっていたので、写真を撮ろうと、またバスが止まる広場に行った。チャリティショップも覗いた。
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(キーツミュージアムや図書館はこの通りの左側にある。大きなお屋敷が続く)
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(右の駅はHamstead Heath.ロンドンオーバーグラウンドという地上を通る電車の駅で、リッチモンドやクラファムジャンクションという駅と繋がっている。ロンドン中心地から地下鉄とは繋がっていないので、24番とかのバスに乗ると便利)
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(右手がチャリティショップ。どこの街にもある)
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するとスーパーの前にサンタの格好をした若いお姉さんがいて、ホームレスが売るBig Issueの雑誌を売っていた。その雑誌が売れれば手数料が入り、自立への助けとなる素晴らしい支援方法だ。
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私には5人兄がいる。すぐ上の兄はもう亡くなったが一時期ホームレスになり、色々な助けを受けていた。なのでささやかなお返しとして、その雑誌を売っている人を見かけたら日本でも買うようにしている。聞いてみると、こんな若くてチャーミングな人がホームレスだというので驚いた。
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雑誌は3ポンドだったが、20ポンド紙幣しかないんだけどと言うと、お釣りがあると言って硬貨を出してくれる。私が2ポンド硬貨だと感違いしてお釣り分を出されたと思い、「もういいよ。メリークリスマス」と言って別れた。後で1ポンド硬貨だったと気づいたが、差額分は彼女への小さなプレゼントになればと思った。
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そうしたら、その後、私に本当に信じられない奇跡のようなプレゼントがもたらされた。
# by Mayflower33 | 2015-12-30 15:16 | イギリス
24日クリスマスイブの朝起きると小雨が降っていた。朝食を食べた後チェックアウト。すぐ近くのバス停からHampstead Heath行きのバスに乗った。なんとその24番のバスは24時間運行で、南のPimlicoから北のHampstead Heathを往復している。

途中ウェストミンスターやトラガルファー広場も通るのでロンドン見物も出来る。雨が本降りになってきたが二階建てのバスの二階、一番前の席はとっても快適。ロンドンでバスに乗るのはとても楽しい。
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1時間位かかってようやく到着。井形慶子さんが著書「ハムステッドの小径を歩けば」の中でハムステッドに家を買った経緯と街の魅力を熱く語っている。前に一度行ったことがあるけど、その本を読んで再度行きたいと思っていた。ハムステッドヒースからは歩いて15分位らしい。
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バスを降りてもまだ降っている。
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でもせっかく来たんだから歩いてみようと思い、素敵な小道に入ると25歳と若くして死んだ詩人ジョン・キーツのミュージアムがあった。庭への入り口が雰囲気があったので思わず入ると、ボランティアが運営している図書館があった。中に入り、安く売っていたハムステッドのミニコミ誌と、好きなリチャード・スカリーの絵本を購入。1ポンドのホットチョコレートを飲みながら、ガーデニングの雑誌をめくりながら、しばし休憩した。小さいけど、とても良い図書館だった。
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# by Mayflower33 | 2015-12-29 16:17